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2015-05-30 10:00:00

 飛込みセールスの達人といわれる人から聞いた話ですが、飛込み訪問をしていて成果が全く出ない時に、「こんなことをしても無駄じゃないか」とか、「もっと効率が良い方法があるんじゃないか」とか、「今日は日が悪いか別の日にしよう」などと思い始めると、その後にきまって成果が出てくるという話がありました。論理的な根拠や裏付けもなく、あくまで今までの経験則とのことでしたが、自分でそう考えはじめた後にあきらめずに続けていると、不思議と成果が出てくるとのことです。そしてその達人は飛込み訪問をしている時に、「もうやめようか」と弱気な考えが出てきて、やめる理由を自分の中で探し始めたときには、「成果がもうすぐ出るぞ」と自分を励まして、諦めずに続けるようにしているとのことでした。
 飛込み訪問の営業手法としての賛否は別として、だれでも面倒なことや苦手なことは、理由を見つけてやめることを正当化するものです。ただその時に、その後ろ向きで弱い自分とどう勝負するかによってその人の
真価が問われ、結果や成果に大きな差が生じてくるのではないでしょうか。人が本当の真価を問われるのは、難しいしことや面倒なこと、アクシデントやトラブルに直面した時なのです。諦めることは簡単です。本当の勝負とは、「もうダメだ」「もう無理だ」と思ったところから始まるのです。


2015-05-09 10:00:00

  昨年のニュースですが、旅行会社の社員が修学旅行のバスの手配を忘れて、学校に脅迫文を送って
旅行を中止させようとした事件や、放送局の職員が、会社から貸与された携帯電話を紛失したために、
ひったくりの被害にあったと虚偽の被害届を提出した事件などは、今どきの会社員が組織の中で孤立し、
追い込まれている実態を象徴するような事件です。会社における目標管理制度や年棒制、成果主義や
自己責任などにより、仕事の内容や実態を把握しているのが、実は当事者本人だけというような状況も
背景にあると推察されます。そして上司は指示や命令をするだけで、部下には結果と成果だけを求め、
耳ざわりの良い報告しか受けつけなかった結末として、大きな不祥事や大事件に直面することになるの
ではないでしょうか
組織として実態を把握せずに進捗を管理していない、管理できない仕事が存在する
こと、これこそが組織における最大のリスクなのです。
 
組織におけるリスク管理のキーワード、それは「社員を一人にしない、一人にさせない」というこ
とです。
そしてこのキーワードは、メンタルヘルス対策についても同じことなのです


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