インフォメーション

2014-09-07 00:00:00

 最近、企業防衛の観点から、様々なメンタルヘルス対策が数多く取り上げられております。管理職向け研修や職場アンケートの実施、産業医や保健師、外部機関の活用など、本質的な問題解決のための対策ではなく、事後的な対策しか論じられていないように思われます。

 職場でメンタルヘルスの不調者が発生した場合、その原因が「個人の性格の問題」によるものなのかを、厳格に判断することが必要です。そして、もし「組織の問題」であるとの可能性が少しでも認識された場合には、会社の人的資源の消耗・劣化による会社資産の損失を防止するために、対策を講じることになります。具体的な対策手法は業種や職種によって様々ですが、基本的な考え方として企業におけるコンプライアンス(法連遵守)対策を念頭に入れていただき、組織運営や組織管理の問題として対策を講じることが重要であると考えます。 

 調査結果によれば、メンタルヘルス不調者の原因を「個人の性格の問題」とする回答が、多くの企業から寄せられているようですが、メンタルヘルスの問題の実態は、その多くは個人の問題ではなく、組織の問題であり、企業の体質・企業のDNAの問題です。