インフォメーション
従業員のメンタルへス対策に関しては、「早期発見」が非常に重要であると言われています。「気づく」「気にする」「気にかける」と言って、従業員の態度や表情などの「変化」にいち早く気づいて対処することが大切であり、そのためには職場の管理職が非常に重要な役割を担うことになります。職場の管理職には、日ごろから従業員に声をかけたり、従業員と会話や雑談をする中で、従業員の「変化」をいち早く察知することが求められているのです。そして、従業員の「変化」だけでなく、従業員の「違い」に気づくことも、職場の管理職にとって重要な役割となります。いつも一人だけ「帰るのが遅い」とか、一人だけ「朝が早い」や「書類が多い」など、他の従業員との「違い」に気づくことも非常に重要なことです。朝は誰よりも早く出勤し、夜は誰よりも遅くまで会社に残り、休日も出社して仕事をするような従業員が、実は横領や着服などを隠蔽していたといった不祥事が、実際に多くの職場で発生しているためです。
本来、従業員の「変化」と「違い」に気づくということ自体は、メンタルヘルス対策や不祥事対策に限ったものではなく、職場の管理職にとって重要な責務であり、本来業務であるはずです。ただ、職場で発生している様々な問題を、すべて職場の管理職の「責任」にしたり、すべてを管理職「まかせ」にしている会社では、再発防止を含めた本質的な問題解決などあり得ないのです。職場の管理職が安心して自らの能力を発揮できるように、職場環境や組織体制を整えることが、会社の最優先課題であると捉えて、従業員の「変化」と「違い」に気づく「リスク管理体制」を構築することが必要なのです。
下記日程で無料相談・説明会を開催いたします。
予約制となりますので、必ず事前にお電話でお申込みください。
◆ 平成29年 1月18日(水) PM 3:00 ~ PM 4:00
「 現役世代の資産運用の考え方 」
~ iDeCo(イデコ) とは? ~
◆ 平成29年 2月16日(木) PM 3:00 ~ PM 4:00
「 職場のリスクマネジメント ⑥ 」
~ 個人情報漏えい・機密流出対策~
「仕事がデキる」と言われている人たちに共通することで、「仕事が早い」や「反応が早い」とか、「レスポンスが良い」といったことがあります。とくに最近の職場では短期間で「結果」や「成果」を求められることから、このような「スピード感」が非常に重要視される傾向にあります。同じ結果であれば早い方が優れていると評価され、少しくらい不十分な結果であっても、とにかく「スピード」が求められるといった状況です。逆に、どんなに優れた結果であっても、「遅い」というだけで全く評価されない事態にもなり得るのです。ただ、この「スピード」については、かなり曖昧な基準で評価されたり、人それぞれの感覚で判断されている場合が多いのも事実です。ですから、仕事をするうえで重要なことは、この「スピード」に関しては、自分自身が判断するのではなく、他人が感覚で判断するものであるという大前提です。
実際に会社で仕事をする場合には、「スピード」だけでなく「結果」についても、必ず同時に求められることになります。どのような仕事をする場合においても、この「スピード」と「結果」に対する「バランス感覚」が常に求められることになります。仕事の評価に直結して結果を左右する、この「バランス感覚」を研ぎ澄ますためには、仕事を評価したり判断したりするのは、自分自身ではなく他人であるという認識が最も重要になるのです。自分の仕事に対して他人が求めている「スピード」と、自分の仕事に対して他人が期待している「結果」を、常に上回ることが自らの実績と信頼につながるのです。
誠に勝手ながら、当事務所では下記の期間を年末・年始休業とさせていただきます。
ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
【年末・年始休業期間】
平成28年12月29日(木) ~ 平成29年1月3日(火)
※ 1月4日(水)より、通常業務を開始します。
労使紛争や職場のトラブルなどでよく問題となるのが、「言った!」「言わない!」の争いになることです。一方が「〇〇と言われた」と言うの対して、もう一方が「〇〇なんて言っていない」とか「言うはずがない」と言って、話し合いが平行線になるような場合です。このような場合の多くは、言った人は「そんな意味では言ってない」と主張するのに対し、聞いた人は「そのような意味で聞いた」との主張となり、お互いの考え方や立場の違いがトラブルの原因になっています。お互いが「自分は間違っていない」「自分が正しい」と本気で思っているために、かえって事態を収拾することが難しい状況になるのです。したがって、この事態を打開するためには、お互いがこの「言った!」「言わない!」の論争から、いち早く抜け出すことが必要になります。お互いの考え方や立場に違いがあることを前提にして、お互いを非難し合うのではなく、お互いがこれから「どうするか」「何をするか」について、話し合えるようになることが必要なのです。
同じ言葉であっても、言葉を発する人と聞く人の考え方や立場の違いにより、その言葉の意味や意図するものは全く異なることになります。自分が「言いたいこと」や「思ったこと」をそのまま発言することは簡単ですが、聞いた人が「どのように受け取るか」「どのように感じるか」を、常に意識して発言することが重要なのです。会社の経営者や管理職など、組織で責任のある立場の人には、「理解してもらうこと」「誤解を生まないこと」が自らの責務であることを十分に自覚し、自らの発言の影響や反響を常に認識した、責任ある発言が求められているのです。